初めての業務
弊社の問い合わせメールにこんな問い合わせが届きました。
総務担当の40歳男性です。
ある日、上司から我が社の80周年の事業をやるので君が担当するようにと言われたそうです。
突然の指示で正直戸惑いました。
何をどうしたら良いか検討もつかない状態でした。
そこで70周年の事業の資料が残っているのではないかと思い、前任の担当者にレクチャーをお願いしました。
70周年では、北海道旅行を2班に分かれて行い記念品を配ったとの事でした。
後日、社長に呼ばれて、『80周年事業は自分が社長就任して初の重要事業だから、しっかり頼みます。派手な事をする必要はありません。ただ、社内、取引先に何か記憶に残る、そんなな事業にしたい。』そう言われたそうです。その社長の思いを実現すべく、上司にお願いして80周年プロジェクトチーム立ち上げる事にしました。
創立記念日は12月10日
12月10日の創立記念日までは8ヶ月です。
プロジェクトメンバーは私を含めて全部で3名。
打ち合わせは、週に一回、業務を終えた後で2時間行う事にしました。
まずは12月10日までのスケジューリングです。
日常業務でもやっている事なので作れました。
「実際には何をしようか?」
「記念式典をしたら。」
「取引先を招待してパーティをしよう。」
「記念の社員旅行もしたいね。」
「記念品も作ろうよ。」
等々、様々なアイディアが出てきました。
この時、ふと社長の言葉が頭の中をよぎりました。
『記憶に残る事業にしたい』
やる事のアイディアは出たのですが、「社長の思いを形にするのは自分達だけでは難しいのではないか?」という意見が出ました。
じぁどうすればいいのか?
ブレインが欲しい!
自分達でやりたいことのアイディアは出ましたが、それをどうすれば形にできるのか?
ここで行き詰まってしまいました。
『周年事業を得意とする会社があるのではないか?』
そこでネットで周年事業を得意とする会社を検索。
何社かリストアップし、コンタクトをとりました。
そのリストの中に弊社も含まれていたのです。
この様な経緯で弊社とのお付き合いが始まりました。
最初の作業は?
最初はメール、電話、zoomで連絡を取り合いました。
その会社の歴史、業務内容を出来る限り多く収集します。
そして御依頼の会社に伺いました。
どんなに遠くても必ずお伺いします。
お伺いするのには、いくつか理由があります。
社屋、事務所、会社の雰囲気などに触れることで、その会社の『いろ(カラー)』を探します。
どの会社のも『いろ』があります。
会社のロゴ、建物、事務所の中、働いている人。
ここから『いろ』を見つけるためです。
これこそが企画のキーになるからです。
早速、担当者と日程調整をし、訪問いたしました。
担当者には今考えられている周年事業の概要、お悩み、弊社に求められている事をリサーチします。
作業開始
アイディアを精査し、まとめ上げていきます。
そこでポイントとなったのが社長の言葉です。
『記憶に残る、事業にしたい』
イベントは形のない生き物の様なものです。
依頼の周年事業に『命を与える』。
この二つをテーマに企画立案する事にしました。
一ヶ月後、プレゼンすることになりました。
プレゼンを依頼されたのは2社との事でした。
数日後、弊社に決定したと連絡がありました。
『思い』をカタチに
この前後で必ず社長との面談を希望しています。
社長の『思い』をカタチのするためには直にお話することが重要だと考えているからです。
御依頼の御礼から始まり、社長の『思い』を確認しました。
抽象的ですが、この『思い』が私ども制作側のエネルギーになります。
社長の『思い』を形にする為、弊社が得意とする演出プランを練り上げていきます。
また、社長の『思い』は、担当者、弊社の演出スタッフにも共有し、ワンチームとして進めていきました。
意見のぶつかり合いも多々ありました。
それも皆がより良いものを作りたい気持ちの表れでした。
この様な過程を経て、御依頼を形にしていく訳です。
豊富な経験実績、企画能力、信頼するサポートスタッフ、危機管理能力を最大限発揮し業務に携わらせて頂きます。
終了後、社長、担当者、社員の皆様から高い評価をいただきました。
社長の『思い』を形に出来たと思います。
金額だけでは…
補足になりますが、企画内容が決定した後、相見積もり入札形式を取られる会社もあります。
金額の差で他社に決定する事もあります。
実施された後、ご挨拶に行きます。
担当者とお話をすると、「まぁ、一応には終了しました。」とのご返事です。
が、何か満足していないとの答えです。
そこでお話しするのが、お金ではない『思い』の差なのではないか。
長い時間打ち合わせをし、社長の『思い』実現するために企画立案した弊社と、ただ見積もりをして実施した業者とは当然結果が違います。
目には見えない『思い』を形にしようとするのは大変です。
単に業務として行う会社と社長の『思い』を形にしようとする弊社との違いではないのでしょうか。
そんな視線で一緒に事業に取り組む業者(パートナー)を選んでみることも大切ではないでしょうか。